公開主義(こうかいしゅぎ) |
刑事手続用語 - か行 | |||
一般国民に広範の審判を公開し、傍聴を認める一般公開主義のことを公開主義といいます。公開主義は憲法上の要請であり、公開裁判を受ける権利は被告人の権利とされています。公判手続を公開することで、国民の批判にたえうる裁判がなされ、これによって公平な裁判がされることが期待されるからです。そして、公判手続を公開する以上は、手続は口頭でなされ、かつ、口頭で述べられた事項について裁判がされなければ、傍聴を認める意味がありません。したがって、公開主義は、口頭主義、弁論主義とも関係し、いずれも弾劾主義(判断者と訴追者が分離して三面構造をなす形態)の帰結といえます。なお、公開主義に反することは、絶対的控訴理由となります。
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