弾劾証拠(だんがいしょうこ) |
刑事手続用語 - た行 | |||
証拠とは、訴訟上確認すべき事実を認定する根拠となる資料のことをいいます。証拠はいろいろな観点から分類できますが、実質証拠と補助証拠という分類があります。すなわち、要証事実(犯罪事実)の存否の証明に向けられた証拠を実質証拠といい、そのような証拠の証明力に影響を及ぼす補助事実を証明するものを補助証拠といいます。例えば、犯行目撃証言は実質証拠であり、犯行目撃証言の信用性に関する目撃者の視力は補助事実であり、目撃者の視力を証明する視力診断書は補助証拠といえます。そして、補助証拠のうち、証明力を減殺する証拠を弾劾証拠といいます。逆に、証明力を強める証拠は増強証拠、いったん弱められた証明力を増強する証拠は回復証拠と呼ばれます。
|